全国学力テストの結果が、実施対象の小6、中3いずれも全国45番目となった大阪府。受験情報や塾が充実した大都市圏にありながら学力が低迷していることについて、大阪府が本格的な対策に乗り出した。
全国学力テストで行われた生活実態調査の都市部7都県の平均値を府教委が独自に集計、府の値と比較したところ、大阪の子供は学習意欲などが大きく下回っていることが判明。小中学校長らを集めた研修会でこの結果を報告し、学力アップに向けた授業改善を呼びかける。
全国学力テストの公立校の平均正答率が低かった都道府県は、大阪府を除けば、北海道(小学校46番目、中学校44番目)、高知県(37番目、46番目)、沖縄県(いずれも47番目)などの地方に集中。一方で、都市部を擁する東京都(7番目、30番目)や愛知県(22番目、9番目)はおおむね好成績だった。
大都市圏では異例ともいえる結果を重くみた大阪府教委は、児童、生徒の生活実態調査の設問のうち、学習の状況や意欲にかかわる18問に着目。東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、兵庫、福岡の7都県の平均値を算出し、大阪と比較した。
集計結果によると、「学校に持っていくものを確かめている」と答えた7都県の
小学生は、大阪府の58.3%に対し63.9%
中学生は、大阪府の56.5%に対し63.9%
「読書が好き」は
小学生45.6%(大阪府41.6%)、中学生43.7%(大阪府33.6%)
「算数・数学の授業で学んだ内容を生活の中で活用しようと考えている」は
小学生29.7%(大阪府25.4%)
中学生10.0%(大阪府7.9%)
と軒並み大阪より高かった。
生活習慣の面でも、「朝食を毎日食べている」が
小学生86.1%(大阪府81.3%)
中学生79.1%(大阪府73.1%)
と7都県平均が大きく上回ったほか、大阪の子供は起床、就寝の時刻が遅い傾向にあることも明らかになった。
また、中学生の平日1日の勉強時間は3時間以上が11.1%(同15.7%)、「まったくしない」が9.4%(同11.6%)となり、大阪では学習時間が二極化している現状が浮き彫りにされた。
府教委小中学校課の藤村裕爾課長は「似た環境にある都県と比べても課題があることが示された。検証改善委に詳細な分析をお願いするとともに、データを市町村の教育長、担当者にも周知し、共通認識に立って学力の向上を図りたい」と話している。
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