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スーパーサイエンスハイスクールに指定


2007/05/11 産経新聞 スーパーサイエンスハイスクール「宇宙授業」 


中川人司氏(大阪府立住吉高校教諭)

先月、住吉高校は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の新規指定を受けた。

SSHとは平成14年度から始まった国の科学技術振興施策の一環で、科学技術・理科、数学教育を重点的に行う研究開発校指定制度のことである。任期は5年間で、通常の高校では行えないような先進的な研究教育プログラムを実施していく。本年度の新規指定は全国で13校。既存校も含めて101の高校がSSH指定校となった。

私は前職の宇宙航空研究開発機構で、関東のSSH校の支援を行っていたことがある。筑波宇宙センターの見学・研修に生徒を受け入れたり、NASA(米国航空宇宙局)への高校生研修の調整を行ったり、研修の事前指導として高校に行って特別授業を行ったりもした。未知なるものへの好奇心・探究心にあふれた生徒たちの眼はいつも輝いていた。

SSHの指定を受けた高校は研究機関や大学を訪問したり、研究者を学校に招聘(しょうへい)して講演・講義を行ったり、国内外での研修を行ったりして最先端の科学技術に触れていくことになる。

SSH校は学習指導要領にとらわれない教育課程を編成することもできる。住吉高校でも「気象予報」「二足歩行ロボット」「無重力実験」などの先端分野の研究指導が年間を通して行われ、その研究成果を生徒たちが発表していく予定である。

このような一見、大学受験指導とは直接関連のないように思えるSSHプログラムであるが、SSH校に指定された高校は総じて進学実績も伸ばしている。理科や数学はもとより、国語の成績もアップしたという報告もある。生徒が研究活動を進め、研究発表を取りまとめる過程で、読解力、作文力、プレゼンテーション力なども養われる。

教育において教師のいちばんの役目は、生徒が学ぶ動機づけを与えることだと思う。それは生徒の瞳を輝かせることだと言ってもいい。動機付けられ、意義を見いだしたら、子供とは本来自分でどんどん学んでいく力を持っているものである。


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