2010年度の私立高校全日制の新入生納付金
大阪私立中学校高等学校連合会は、2010年度の私立高校全日制普通科の新入生納付金を発表しました。高校95校のうち増額したのは24校で、平均約78万円。
大阪府では昨年2009年度の納付金でも、高校94校中50校が授業料を値上げしました。昨年の入学金と授業料を合わせた新入生納付金の平均額は約77万円でした。2010年度は2年連続平均額の値上げとなったようです。
大阪府では2010度の私立高校の新入生について、年収350万円以下の世帯を対象に55万円を上限に授業料を助成する方針をすでに決定しています。
橋下徹大阪府知事は定例会見で「私立高校の授業料改定校」について感想を聞かれ、「私立高校の経営状況にかかわるので、授業料を値上げしないといけないなら仕方ない。これまでの授業料据え置きを理由にしている学校が多い。経営判断として仕方がない」と述べたそうですが、橋下徹知事は2010年度から実施する方針を決めている低所得世帯に対する私立高校の授業料の無償化について、対象を年収350万円以下から、2011年度には500万円以下に拡大する意向も明らかにしています。
2010年度大阪私立高校 高校別納付金詳細
大阪府の私立高校95校のうち24校が授業料を値上げ、値上げ幅は年間5千円~9万6千円。
授業料を引き上げた24校のうち21校は2~14年間据え置いていたが昨今の厳しい学校経営から値上げに踏み切ったようです。平均額は高校95校で78万4100円となり、前年2009年度より1万3300円増となりました。関大北陽、大商大堺、四條畷学園の3校は昨年に続き2年連続の値上げ。
納付金が最高額となったのは、関西学院千里国際学園高校の120万円で、最低額の納付金は、金剛学園高校の59万6000円。最も値上げしたのは、羽衣学園高校の8万円増となっています。
以下、大阪府内の主な私立高校の平成22年度の新入生徒納付金額です。
大阪の私立高校
大阪府の私学はそれぞれの創立の際の建学の精神をもとに、それぞれが独自の伝統と誇りを胸に、公立高校では果たしにくい教育、特色豊かな教育、画一でない、活力に満ちたユニークな教育を展開してきました。
しかし、近年橋下府知事による私学助成金の削減政策などにより、平成20年度の私立高校入試では、多くの私立高校が学費値上げをせざるを得ない状況になっています。
一方で、父兄からは負担の軽減が求められており、大阪府の私立高校では私立高校の学費が公立高校の2倍以上にならないよう経営改善の努力を行うとともに、国にも支援の要請を行っています。
大阪府の各私立小中高校が集う大阪中高連では、「大阪府下高校教育における機会均等学校選択の自由をめざして」と題した提案も行っているようです。
「大阪府下高校教育における機会均等学校選択の自由をめざして」の前文を少し紹介しましょう。
私ども「大阪私立中学校・高等学校連合会」はこの数年私学助成について議論を積み重ねて来た。しかし私どもは有効な処方箋を持たないまま現在に至っています。
現実によこたわる公私間公費支出格差、公私間学費負担格差・収容比率・私学専願生の減少・男女中卒生収容比率問題・府立高校の改革(特色化.多様化.個性化)(普通科総合選択制・総合学科・専門学科・昼間単位制・定時制・通学区の弾力化)・府財政難による私学助成の後退、(国水準への軟着陸) 特に最近の私学経営の悪化(大阪私学平均消費収支比率100%超過・専願率の低下30%→18%)は早晩社会問題化が取り沙汰される等多くのの問題点を抱え、その解決の方法を見出し得ないのが現状であります。
と出だしから非常に厳しい口調で現状の分析を行っています。
全国の各都道府県の私学協会の中では大阪府の大阪私立中学校・高等学校連合会は比較的積極的な提言を行っていますが、その具体策として、以下のように述べています。これをここにあえて紹介するのは、以下の文章に日本の私学の存在にかかわる点が指摘されているからです。
高等学校での公私間の格差は
A)健全な競合関係が成立せず教育が統制化され活性化しない
B)人材開発上大きな阻害要因となり
C) 階層社会を現出する要因となる
【多くの矛盾と問題点】
1. 大阪では毎年経済的理由(保護者の学費負担能力)により私学進学をあきらめている生徒が1万人以上います、全く進路保障の面からも由々しき事態が放置されたままであります。
2. この原因は公立生に80万円、私立生に35万円の公費(税)支出のアンバランスにより生じる現象であり、是正されない限り今後も続くと思われます。
3. 私立の保護者は公立生の教育費と私学学費の二重負担をしています。
4. 能力があるにもかかわらず、本人の責任ではない他の原因(主として保護者の経済的理由)により進路が阻害されています。
5. 公立中卒生の進路希望を無視した受け入れ計画(公・私、70:30)のため計画進学率が達成できません。
※公私間公費格差の是正がなされたら 公50:私50
現状 公1:私4.7(差額37万円)の格差では 公80:私20 (平成11年12月公立中進路希望調査)
6. 公立は税金で、私立は受益者負担でという二重基準は他に例を見ない基準であります。
日本高等学校教職員組合(日高教)の報告によれば、2008年度、全国の全日制の公立高校のほぼ4校に1校で、授業料などの滞納者が全校生徒に占める割合が5%を超え、そのうち、大阪府の高校では滞納者が42%にのぼる例も見つかったという報告がありましたが、大阪府は公教育・私学教育とも大きな分岐点を迎えているのは間違いないようです。
このサイトでは、こうした現状を踏まえ、大阪府の私立高校の情報をより詳しくお伝えしていきたいと思っています。
平成22年度私立高校入試 追加募集(1.5次)実施は74校
2010年度の大阪府内の全日制私立高校入試で、1.5次の追加募集を行う私立高校が発表されました。
74校の内、男子校6校、女子校20校、共学校48校となっています。
以下、1.5次追加募集を行う私立高校の募集定員、試験日、合格発表日等の詳細
平成22年度 大阪私立高校入試
追加募集(1.5次)実施校
2010私立高校入試の志願状況
大阪府内の平成22年度入試の2月4日現在の出願状況が発表されました。
募集定員21378人に対し、出願者は73454人で、志願倍率は3.44倍。私立を第1志望とする専願者の割合は、21.46%となっています。
倍率が高い私立高校は、興国、大阪国際滝井、清教学園、浪速、大阪学芸などで、学科別で倍率が高いのは、近畿大付属の理数や関西大倉の特進Sなどとなっています。
出願は現在でも行っている私立高校があり、倍率はもう少し上がる見込みです。
大阪府内の私立高校では、2月10日に入試が行われます。
2010年度私立高校 共学校 生徒募集状況
外部募集人員は高校が92校で計2万1332人、内部進学予定者を含む私立高校総募集人員は95校28965人となっています。
今年度は関西大学高等部が新設され、また、外部募集をしない学校は前年度と同様、高槻、大谷、金蘭千里の3校となっています。
以下、大阪府私立高校共学校の一覧です。
大阪府私立高校、専願者が一転増加へ
2009年12月、2010年度入試における受験生の大阪府内の私立高校専願者の割合が過去最低の数字になったことはすでにお知らせしました。これは公立高校の実質無償化の予算が計上されたことなどによる影響かともお伝えしました。
しかし、2010年1月の調査では、一転私立専願者の数が上昇したと大阪府公立中学校長会が発表しました。
これは公立中学校卒業見込み者の第2回進路希望調査結果(1月14日現在)の数字で、それによると、大阪府内の私立高校の専願率は16.55%で、前回調査の13.94%から一転上昇しました。
これは別項でお伝えしたとおり、大阪府が大阪府内私立高校の2010年度の新入生に対し、年収350万円以下の低所得世帯に対し授業料を実質無償化することが浸透してきた影響ではないかと大阪府公立中学校長会は分析しています。
2010年度中学校卒業見込み者は74196人で、そのうち大阪府内私立高校の希望者は59208人、うち専願者数は12279人となっています。
競争率が高かった私立高校は、
男子校 興国高校 キャリアトライ 5.1倍
女子校 羽衣学園 スーパー特進 9.7倍
共学校 大阪学芸 選抜特進 14.0倍
大阪府、私立高校の授業料を無償化へ
平成22年度から公立高校の授業料の実質無償化政策がスタートし、これに対して私立高校も平成22年度から、年収350万円以上の世帯には年額11万8800円を上限に授業料相当額を助成し、年収250万円以上350万円未満の世帯は年額17万8200円を、250万円未満の世帯は年額23万7600円の助成を行うことがきまっています。
こうした国の方針に対し、大阪府は、平成23年度から年収500万円以下の世帯に対して授業料を無償化する方向で話が進んでいます。
大阪府はすでに、平成22年度から年収350万円以下の世帯の私立高校生の授業料を無償化する方針を決定しており、さらにその対象を拡大することで、不況など経済的な理由で進学が困難な生徒を援助する予定です。
大阪府の試算によると、大阪府内の私立高校94校の標準授業料は約55万円で、大阪府はこれまでにも、年収500万円以下の世帯の私立高校生に対し、独自に年間15万円を支給。
平成22年度からは国が年間約24万円を支給することを決めており、標準授業料との差額16万円を新たに助成することで実質的な無償化を図る方針です。
私立高校に在籍、または進学を希望する生徒にはうれしいニュースですね。
大阪府内の私立高校専願者の割合が過去最低に
大阪府公立中学校長会によれば、2010年度入試において、大阪府内の受験生のうち、大阪府内の私立高校専願者の割合が過去最低の13.34%に落ち込んだとのことです。
民主党政権による公立高校の実質無償化の予算がすでに計上されたことなどによる影響とみられます。
文部科学省による高校無償化案の導入で、2010年度からは公立高校の授業料は徴収自体を行わなれません。
一方、私立高校は年額11万8000円が私立高校に支給され、生徒は授業料との差額を学校に納入する形になります。なお、年収250万円未満の世帯は支給額の倍の23万7600円が、250~350万円の世帯は1.5倍の17万8200円が助成される予定となっています。
大阪府公立高校「進学指導特色校」 募集開始は平成23年度入試から
進学指導特色校とは、各府立高校がこれまでの伝統や実績を生かし、バラエティに富んだ教育活動を実現して、一層個性豊かに輝くことができるよう、進学指導特色校の基本的な制度設計を進めていく高校です。
進学指導特色校の指定に際しては、
◆人材育成研究開発重点校(エル・ハイスクール)やスーパーサイエンスハイスクール等、府や国の研究開発事業に積極的に取り組み、高大連携や公開授業、授業評価を先進的に実施し成果をあげてきた
◆二学期制や65分、45分授業の導入、1週30単位を超える授業時数の設定等に早くから取り組み、その成果を他の府立高校に普及してきた
◆他府県の公立高校に勝るとも劣らない進学実績をあげてきた
を勘案して、10校が進学指導特色校を指定しました。
指定された10校は、
1学区
北野高校 大阪市淀川区
豊中高校 豊中市上野西
茨木高校 茨木市新庄町
2学区
大手前高校 大阪市中央区
四條畷高校 四條畷市雁屋北町
3学区
高津高校 大阪市天王寺区
天王寺高校 大阪市阿倍野区
生野高校 松原市新堂
4学区
三国丘高校 堺市堺区
岸和田高校 岸和田市岸城町
の10校で募集開始は平成23年度入試の募集時から。